セカンドオピニオン

セカンドオピニオンの勧め

セカンドオピニオンという概念が広まって長期間たちますが、セカンドオピニオンをうまく行うのは非常に難しいことです。
なぜなら、長年かかってきた医者の意見と、たった1回だけ診てもらった医者の意見を、どちらが良いか、同じ土俵に乗せて比べることには、大変な困難さを伴うからです。
結局、どちらがよいか分からなくなって、却って混乱してしまうかもしれません。
そこで、どういう場合にセカンドオピニオンを受けたら良いか、ご説明しましょう。

  

医師の言動

明らかに、セカンドオピニオンを受けた方がよいと思う場合があります。
それは、医師の言動が横柄な場合です。
医師に限って、そんなことはあるまいと思われるでしょうが、医師と患者さんの関係は、ときどきこのような、対等では無い関係になることがあります。このような場合には、是非、転院を前提に、別の医師を探してください。
また、名医は人を安心させます。医師の一つの言葉で、患者さんは安心したり、不安に思ったりします。
安心感があれば良い医師ですが、不安にさせるような医師は、疑問に思ってみてください。
しかし、いつも安心させてはくれるのですが、どこか口先だけのように感じで、なかなか治療効果が上がらない場合は、医師の腕に問題が有りそうですから気をつけてください。

  

医師とのコミュニケーション

医師の言動に問題はないのですが、医師とうまくコミュニケーションがとれない、質問しても、医師から十分な説明を受けられない場合も、セカンドオピニオンを考えてみることが良いかもしれません。
心療内科・精神科だけではなく、全ての診療科でそうなのですが、質問に対して、きちんと的確に回答できない場合は、セカンドオピニオンを受けることを考えてみても良いかもしれません。

  

回復開始までの期間

医師の人柄に問題が無かったり、医師とのコミュニケーションに問題がない場合は、治療が果たしてうまく行っているのかどうかという問題があげられます。
メンタルの疾患は、治療に長くかかる、言い換えれば、完治または寛解という状態までに時間は長くかかります(数ヶ月から数年が一般的)が、しかし、回復や改善を見せ始めるのには決して長くかかりません。
当院では、回復開始までに、早くて1週間、遅くとも1ヶ月のうちに何らかの改善が見られ始めます。漫然と同じ治療が続いており、症状や病状の変化も無い場合は、セカンドオピニオンを受けた方が良いでしょう。

  

薬の量の問題

薬の量や種類が多いと、皆さん不安になるかたが多いと思います。
残念ながら、病状が重くなってしまった場合には、薬の量や種類はどうしても多くなりがちです。また、ある程度、多くしなければ決して治りません。

しかし、薬の知識と経験に乏しい医師は、副作用をうまくコントロールできないので、薬が不適切に少なくなってしまいます。
例えば、明らかにうつ状態なのにもかかわらず、抗うつ薬を処方せずに、安定剤のみで済ましてしまうことがよく見られます。
しっかりとした抗うつ薬をうまく使いこなせずに、だらだらと治療を長引かせてしまっている例も多々見受けられます。
薬が少なければ、目立った副作用は出ませんが、それでは、いつまで経っても根本的に治りません。症状の軽減もなかなか見られません。

症状が多彩で、病状が重い場合、薬の副作用は、大なり小なり見られるものです。
それをいかに、患者さんとの話の中でくみ取り、副作用をコントロールしながら治療していけるかどうかが、すぐれた医師かそうでないかの分かれ目になります。

薬物治療の鉄則は昔から「十分な量」が必要とされています。
症状の改善がなかなか見られない治療については一度疑問に思ってみてください。