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SAD(上がり症、対人緊張)          
新宿駅 心療内科 セリエ TOP  > SAD(上がり症、対人緊張)

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|性格? それとも 病気?|慢性的うつ|性格傾向|
|治療法-悪循環を断ち切る|薬物療法|
|認知や行動の変化|行動療法|認知療法|


 
  SADとは
Social Anxiety Disorder の略語です。直訳すれば、「社会不安障害」です。と言われても、なんだかピンと来ないかもしれません。昔から使われている言葉で言えば、上がり症、対人緊張、対人恐怖と呼ばれます。多汗症、赤面症、どもり(吃音)も、これに含まれます。
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  古くて新しい病気
昔から、この病気や症状に悩んできたひとは少なくありませんでした。しかし、この数年、薬物療法の進歩によって、新たに、注目を集めるようになりました。
インターネットなどの情報で見つけ、説明を読んだり、チェックテストを行って、自分はもしかしたら、この病気なのではないかと思い、受診する方がずいぶん増えてきました。
昔から困っている方は多かったのですが、SADのかたが心療内科や精神科に受診することが急増してきたのは、ごく最近です。
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  診断
大勢の人の前、初対面の人、上司の前で、話したり、何かをするとき、緊張しやすいひとがSADと診断されます。正確には、大勢の前で、「非常に」緊張しやすいひと、です。なぜなら、多くの人は、そういう場面では、大なり小なり緊張するからです。どきどきしたり、汗をかきやすくなったりします。しかし、その症状のため、生活や、仕事や、学業に支障が出るようになると、病気と扱って、治療の対象にします。つまり、程度の問題なのです。アメリカでは、統計的には10人に1人程度、SADで苦しんでいる人がいると言われています。
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  症状
一言でいえば、人間関係で緊張、不安を感じやすいということです。
起きやすい場面には次のようなものがあります。
プレゼン、ミーティング、会議、朝礼など、大勢の人の前で発表する時、ひどく緊張する。
営業、商談など、初対面の人と会って話すとき、緊張してしまい、うまく話せない。
話しにくい上司に、うまく相談、報告できない。その結果、上司とうまく行かない。
同僚、先輩、後輩、部下とコミュニケーションがうまく行かず、仕事に支障がでてしまう。

症状は次のようなものがあります。
強い不安、緊張というコントロールできない感情。
頭がまっしろになって、働かなくなる。言葉がうまく出なくなる。声が震える。相手に自分の考えが思っているように伝わらない。パニックになる。
さまざまな身体の症状や自律神経症状が出現します。
手や膝や声がふるえる。汗が止まらない。顔が赤くなる。口がかわく。
心臓がどきどきする。息苦しくなる。のどがつまるような感じがする。
お腹が痛くなる。トイレが近くなる。
めまいがする。ぼーっとする。ふらふら、ふわふわする。
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  限局型と全般型
SADには、限局型と全般型の2種類があります。
症状の出方も、治療法も、やや異なります。
限局型は、プレゼンや会議など、特定の状況でだけ、症状が見られるもので、
全般型は、比較的常に緊張状態が続き、特に職場など、人の多いところでは、リラックスできず、疲れやすいタイプの人を言います。
一般的に、限局型は、普段は問題がないのですから、その状況だけ、安定剤などをのんで、症状を抑えて、その状況に慣れて行きます。
全般型は、職場や学校などで、常に緊張を感じているため、精神的疲労が続いて、ひどくなると、うつ病にも発展してしまうこともあるため、軽い抗うつ薬をメインに使うと効果が上がります。
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  性格? それとも 病気?
SADのひとは優しくて、穏やかで、細やかなひとがほとんどです。しかし、長所の裏かえしは短所となります、内気で、人目を気にしやすいといった性格でもあります。治療によって、程よい程度に抑えられれば、短所は消えて、長所が前面にでてきます。
以前は、これは自分の性格なのだからと、あきらめてしまっていたかたがほとんどでした。
気の持ちようだ、考え方しだいだ、と自分で言い聞かせたり、人から言われたりしたことがあるでしょう。しかし、気持ちや考え方で、何とかなっていれば、こんなに苦労はしないのにという思いが頭に浮かびます。
最近は、病気としてきちんと捉え、治療していこうという考え方に変わってきました。
仕事や日常の人間関係にも困り、問題が生じているかどうかが、治療が必要かどうかの分かれ目です。
きちんとした治療方針によって確実に良くなります。最初は薬物療法で、必要なら、カウンセリングや認知行動療法によって、悪循環を断ち切ることで良くなっていきます。
長くなり、重くなると、うつ病やアルコール依存症に発展することもあるので要注意です。
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  慢性的うつ
若い頃から、じわじわとゆっくりうつ状態になるので、自分でも気付きません。自分の性格かと思っているかたもいます。
他人は、努力や気の持ちようで変えられるなんて、励まし勇気づけてくれるひともいるでしょう。しかし、その人は親切で言ってくれたとしても、自分のこれまでの苦労を全く理解してくれていないとがっかりして暗い気持ちになってしまいます。
慢性的なストレスがかかって、慢性的な軽度のうつ状態になっているだけなのですから、その悪循環を断ち切ることができれば、本来の自分が取り戻せます。
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  性格傾向
この病気になりやすいかたは、一生懸命に物事をやったり、考えたりする傾向があります。
よくなるためには、努力は惜しまないという方がほとんどです。
もともと、努力家で、誠実なので、仕事や勉強など成功することが多いのですが、ついついやりすぎてしまうことがあり、対人関係でも、考えすぎて、神経過敏になって、ストレスをためこんで、悪循環にはまってしまうのです。
そういうことも、自分では理解されているかたは少なくないのですが、頭で分かっていても、感情や身体が勝手に反応してしまうのですから、それは大変な苦痛です。
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  治療法-悪循環を断ち切る
苦手、不安、怖い、という感情や、さまざまな自律神経系の身体の症状が何度も現れると、ますます自信をなくしてしまい、マイナスのスパイラル、悪循環におちいります。
悪循環を断ち切って、対人関係のストレスによってうまく外に出せなくなっている、本来の自分を引き出していくことが、治療方針です。
性格が程度を超して、生活に支障が出てしまうと、病気と判断されるわけですから、病気の部分の治療と、性格の部分の変化が必要になっていきます。
症状を薬で緩和して、生活の支障がほぼ無くなった状態で、毎日の生活を送っていると、知らず知らずのうちに、症状が消失していきます。
気分も安定して、それまで心理的に窮屈な毎日を送っていたのがラクに楽しくなっていきます。本当の自分が、自然に外に出せるようになって行きます。
うつ状態についても、ストレスが常にかかり続けて、うつ状態になっているのですから、薬物療法が非常に有効です。薬物療法によって、ストレスを軽減すれば、うつ状態から回復して、本来の自分を取り戻せるようになってきます。
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  薬物療法
不安や緊張をやわらげる効果のあるSSRIと呼ばれる、新しいタイプの穏やかな抗うつ薬を使います。セロトニン神経系と呼ばれる脳内の神経系に働きかけ、その機能をサポートし、ストレスから守ってくれる薬だと考えるといいでしょう。継続的に服用することで、徐々にセロトニン神経系の働きを正常化していきます。
ストレスにさらされていると、不安や緊張を感じやすくなり、のびのびとリラックスした本来の自分が出せません。SSRIは、ストレスから守り本来の自分を出しやすくする効果があります。
自分を上手に表現する力が育ってくると、ストレスを受けにくくなる力がついてきます。悪循環を抜け出して、良いサイクルが回り始めます。
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  認知や行動の変化
薬のサポートをきっかけにして、良い方向に回転し出したら、知らず知らずのうちに、認知行動療法も始まっています。
うつ症状が改善すれば、ものの見方、とらえ方は良い方向に自然に変わっていきますし、自然と行動も積極的になっていきます。認知や行動の変化が起こっていきます。
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  行動療法
薬の力を借りて、自然にまかせて、ゆっくり良くなっていくのを待つのも大切ですが、行動療法として、意識的に行ってみることも早く改善させたい人にはよいでしょう。
今までは、苦手な場面を、回避してしまうこともあったかもしれません。そのため、プレゼンなど大事な場面で、本来の能力が発揮できずに、つらい悔しい思いをしてきたことでしょう。
薬で症状をコントロールしながら、成功体験を積み重ね、失敗の悪循環から抜け出すことが目標です。1回でも多く苦手な状況に対して場数を踏むことが大切です。一言で言えば「慣れ」です。
苦手な状況にチャレンジするのは、最初は、不安緊張や身体の症状で少し辛いかもしれませんが、薬で症状がコントロールできていれば、意外にうまく行き、成功体験となります。
まず薬で症状をコントロールし、不安緊張の負のスパイラルから抜け出し、「慣れ」「場数」「成功体験」という言葉を常に思い出して、心配せずにチャレンジしてみてください。自信を取り戻すことができます。これが、行動療法です。
チャレンジする機会が多ければ多いほど、成功体験も早く積み重なり、必ず自信がついていきます。
十分に自信がついたら、薬を減らしていくことができます。
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  認知療法
次に書く二つの強迫観念から脱する方法を認知療法と言います。
カウンセリングの手助けが必要になることもあります。
過去に対する強迫観念(トラウマ)
・ 失敗してしまった時のことが忘れられず、なかなか「チャレンジ」できず、「場数」を踏めない場合があります。不安、緊張でつらい思いをしたときのことが、頭から離れないのです。
過去の事実は変えられません。しかし、過去の事実から逃れることはできます。
過去から目を背けてもいいのです。過去にこだわっていては、前に進みません。
現在を見て、未来に進むことが、過去と決別する唯一の方法です。

対人関係における強迫観念
・ 明るくいなければいけない、人とうまくやっていかなければいけない、人と合わせなければいけない、人に嫌われてはいけないという強迫観念が強くありませんか。
自分のペースで、人と付き合えばよいのです。
なぜ、無理をしてまで、人と合わせなければ行けないのでしょうか。
自分らしくありさえすれば良いのです。
無理をせず自然な人間関係がもてれば、自然と、ゆっくりと、自分らしさが、表に出てきます。
意識的に心がけてみてください。
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